カテコラミン分画 [ICU/CCU]
血圧の変動が激しいために、カテコラミンぶんかくが検査で追加されていたので!調べてみた。
カテコラミンは脳や副腎皮質、交感神経に あり、カテコラミンには 三種類、ドパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンある。
交感神経からはノルアドレナリン、副腎皮質からはアドレナリン が分泌される
ドパミン はノルアドレナリンの前駆体で中枢神経、腎、循環器、 消化器系に対して作用する。
これを調べることで、褐色細胞腫や本態性高血圧がわかるん だとか。
つまりこの検査はカテコラミンの 比率を調べて血圧異常の原因を特定すること目的のようだ
甲状腺クリーゼ② [ICU/CCU]
前回の続きの「甲状腺クリーゼ」です。
クリーゼの治療のコンセプトは
①クリーゼのコントロールとその誘因の検索と治療
②クリーゼに伴う症状への対症療法
③各症状の鑑別診断
になるようです。
そして、その治療はそれぞれの原因、合併症に伴い次のようになるようです。
・甲状腺クリーゼそのものに対して
➩チアマゾ-ル(MMI)orプロプルチオウラシル(PTU)の投与
➩無機ヨウ素薬の投与
➩副腎皮質ホルモン薬の投与
・発熱
➩アセトアミノフェンの投与
➩クーリング
➩感染症を疑い、感染巣の検索とその治療
・中枢神経症状
➩精神科、神経内科へのコンサルト
・頻脈、心房細動
➩β1選択性のβ遮断薬の投与
➩ジギタリスの投与
・うっ血性心不全
➩KillipⅢ以上でSwan-Ganzカテーテル挿入
➩心不全治療(NIPPV、人工呼吸管理管理、フロセミド、硝酸薬の投与など)
KillipⅣでカテコラミンの投与やPCPSなども考慮
・消化器症状、肝障害
➩PPI,H2ブロッカーなどの投与
➩血漿交換療法
詳細は「甲状腺クリーゼ診療ガイドライン2017 Digest版」参照
http://www.japanthyroid.jp/doctor/img/thyroid_storm_or_crisis.pdf
クリーゼのコントロールがつけばその他の治療にも反応するようになります。
しかし、頻脈や電解質、下痢などの消化器症状がコントロールがつかないと
栄養の改善、離床や日常生活の拡大、ICUからの退室も難しくなります。
<看護師として>
もちろん医師の許可は前提ですが、
消化吸収を改善するための整腸剤の提案や
血糖やK、水分量などに注意しながら摂取しやすい栄養剤の提供。
HR、症状、体重が測定できればその変化をモニタリングしながら
軽度の負荷からリハビリを行い、可能な行動範囲を見極めていく必要があります。
多臓器への波及する障害のため、他職種、他科に積極的に相談し、
整えていきたいですね。
クリーゼの治療のコンセプトは
①クリーゼのコントロールとその誘因の検索と治療
②クリーゼに伴う症状への対症療法
③各症状の鑑別診断
になるようです。
そして、その治療はそれぞれの原因、合併症に伴い次のようになるようです。
・甲状腺クリーゼそのものに対して
➩チアマゾ-ル(MMI)orプロプルチオウラシル(PTU)の投与
➩無機ヨウ素薬の投与
➩副腎皮質ホルモン薬の投与
・発熱
➩アセトアミノフェンの投与
➩クーリング
➩感染症を疑い、感染巣の検索とその治療
・中枢神経症状
➩精神科、神経内科へのコンサルト
・頻脈、心房細動
➩β1選択性のβ遮断薬の投与
➩ジギタリスの投与
・うっ血性心不全
➩KillipⅢ以上でSwan-Ganzカテーテル挿入
➩心不全治療(NIPPV、人工呼吸管理管理、フロセミド、硝酸薬の投与など)
KillipⅣでカテコラミンの投与やPCPSなども考慮
・消化器症状、肝障害
➩PPI,H2ブロッカーなどの投与
➩血漿交換療法
詳細は「甲状腺クリーゼ診療ガイドライン2017 Digest版」参照
http://www.japanthyroid.jp/doctor/img/thyroid_storm_or_crisis.pdf
クリーゼのコントロールがつけばその他の治療にも反応するようになります。
しかし、頻脈や電解質、下痢などの消化器症状がコントロールがつかないと
栄養の改善、離床や日常生活の拡大、ICUからの退室も難しくなります。
<看護師として>
もちろん医師の許可は前提ですが、
消化吸収を改善するための整腸剤の提案や
血糖やK、水分量などに注意しながら摂取しやすい栄養剤の提供。
HR、症状、体重が測定できればその変化をモニタリングしながら
軽度の負荷からリハビリを行い、可能な行動範囲を見極めていく必要があります。
多臓器への波及する障害のため、他職種、他科に積極的に相談し、
整えていきたいですね。
甲状腺クリーゼ① [ICU/CCU]
心不全の患者さんを看ていると甲状腺クリーゼを基礎疾患として
入院してくる方がいます。
もちろん、心不全管理をやっていくのですが、
心不全管理に合わせて、甲状腺クリーゼの治療も並行して行っていきます。
しかし、循環器をメインにやってきたものとしては
ホルモンの疾患である甲状腺クリーゼをしっかりと把握できていないため、
簡単におさらいをしていきたいと思います。
◎甲状腺
前頸部に位置する臓器。右葉と左葉からなり輪状軟骨部位で狭部で結合。
甲状腺ホルモン(T3,T4)を放出する。
甲状腺ホルモンはTSH(甲状腺刺激ホルモン)により合成分泌を促進される。
◎甲状腺ホルモンの作用
①熱産生:ほとんどの組織(脾、リンパ節、脳、睾丸、子宮、下垂体前葉以外)で酸素消費量が増加
②成長/成熟:正常な発育に必須
③自律神経:βアドレナリン受容体の増加
④タンパク質代謝
⑤糖代謝:消化器での党の吸収を促進
⑥脂質代謝:機能低下でコレステロール、中性脂肪の上昇
⑦水・電解質代謝:ANPの分泌を促進
⑧心臓脈管系:陽性変力作用、陽性変時作用の増強。末梢血管抵抗の減少
⑨皮膚への作用
(標準生理学 第6版より)
このような甲状腺ホルモンを放出する甲状腺ですが、甲状腺クリーゼになるとは一体どういうことなのでしょうか。
◎甲状腺クリーゼ
・定義はこのように↓なっています
甲状腺基礎疾患(未治療orコントロール不良)+何らかのストレス
[↓]
甲状腺ホルモン作用過剰+複数臓器の機能不全(?生体の代償機構の破綻)
[↓]
生命の危機
つまり、甲状腺ホルモンの作用が強くなりすぎて命の危険にある状態なんですね。
よく言われている症状は次のようなものが出ます。
1。不穏、せん妄、傾眠などの中神経症状
2.発熱(≧38℃)
3.頻脈(≧130回/分)
4.心不全症状
5.嘔吐、下痢、黄疸(Bil>3mg/dl)などの消化器症状
このような症状が出ているときには甲状腺機能を疑い検査をしていくんですね。
よく心不全で入院する方にはTSH、T3、T4をとりますが、
甲状腺機能亢進を否定するためだったんですね。
次回はクリーゼの治療について書いてみたいと思います。
なかなかHRコントロール難しいんですよね。
そして、ADLの拡大の仕方も...
入院してくる方がいます。
もちろん、心不全管理をやっていくのですが、
心不全管理に合わせて、甲状腺クリーゼの治療も並行して行っていきます。
しかし、循環器をメインにやってきたものとしては
ホルモンの疾患である甲状腺クリーゼをしっかりと把握できていないため、
簡単におさらいをしていきたいと思います。
◎甲状腺
前頸部に位置する臓器。右葉と左葉からなり輪状軟骨部位で狭部で結合。
甲状腺ホルモン(T3,T4)を放出する。
甲状腺ホルモンはTSH(甲状腺刺激ホルモン)により合成分泌を促進される。
◎甲状腺ホルモンの作用
①熱産生:ほとんどの組織(脾、リンパ節、脳、睾丸、子宮、下垂体前葉以外)で酸素消費量が増加
②成長/成熟:正常な発育に必須
③自律神経:βアドレナリン受容体の増加
④タンパク質代謝
⑤糖代謝:消化器での党の吸収を促進
⑥脂質代謝:機能低下でコレステロール、中性脂肪の上昇
⑦水・電解質代謝:ANPの分泌を促進
⑧心臓脈管系:陽性変力作用、陽性変時作用の増強。末梢血管抵抗の減少
⑨皮膚への作用
(標準生理学 第6版より)
このような甲状腺ホルモンを放出する甲状腺ですが、甲状腺クリーゼになるとは一体どういうことなのでしょうか。
◎甲状腺クリーゼ
・定義はこのように↓なっています
甲状腺基礎疾患(未治療orコントロール不良)+何らかのストレス
[↓]
甲状腺ホルモン作用過剰+複数臓器の機能不全(?生体の代償機構の破綻)
[↓]
生命の危機
つまり、甲状腺ホルモンの作用が強くなりすぎて命の危険にある状態なんですね。
よく言われている症状は次のようなものが出ます。
1。不穏、せん妄、傾眠などの中神経症状
2.発熱(≧38℃)
3.頻脈(≧130回/分)
4.心不全症状
5.嘔吐、下痢、黄疸(Bil>3mg/dl)などの消化器症状
このような症状が出ているときには甲状腺機能を疑い検査をしていくんですね。
よく心不全で入院する方にはTSH、T3、T4をとりますが、
甲状腺機能亢進を否定するためだったんですね。
次回はクリーゼの治療について書いてみたいと思います。
なかなかHRコントロール難しいんですよね。
そして、ADLの拡大の仕方も...